劇場版TRIGUN（トライガン）－Badlands Rumble

公式サイト

銀魂と同日公開だったトライガンも見に行ってきました。
銀魂がSF時代劇なら、トライガンはSF西部劇ですね。
どちらも、主人公が普段はにへら～っとしてゆるーい感じなのに
いざとなると超絶カッコイイってのがギャップ萌えｗ
自分のためじゃなく、誰かのために熱くなる。
いや、「誰かのためとかじゃなく俺のポリシーだ」って言う頑固者なんだけど、
それは単に自分の利益追求じゃないっていう、ね。
イケてるヒーロー。
原作やTVアニメ見てなくても
銃撃戦とかギミック搭載武器とかにワクワクできる人は楽しめると思います。
今風の萌え絵とかじゃないし
王道（お約束）ストーリーだけど、ちょうかっこいい！

原作既読だと、もう、
ウルフウッドが生きてる…動いてる…！ってだけで泣けるわけですよ！
ヴァッシュの髪の毛がまだ綺麗な金髪だ…！とか。
原作知らなくてもガンアクション映画として楽しめるとは思うけど
やはり原作かTVアニメを見て、一度残酷な展開を知っておいた方が
その反動で、感動が二倍にも三倍にもなると思う。
プラントが転がるとき「割れちゃう！」じゃなくて「しんじゃう！」って思うし。
映画だけだとウルフウッドが単なるヴァッシュ大好きさんに見えるけどｗ
本当はただのお友達としてそばにいるわけじゃないんだよなー…とか。
語られない設定が多すぎて、もったいない気もするけど
TVアニメからそのまま映画に続いてるパターンと違って
TVアニメ終わってから10年以上経つからしかたないんだろうなあ。
おかげで、見終わった後の「えっ…ものたりない！もっと見たい！」感がハンパなくて
リピートしちゃったｗ
ウルフウッドvsヴァッシュやガスバックvsヴァッシュはもっと時間取って見たかったなぁ。
ウルフウッドの見せ場ももっと長くて良かったのにｗ
さんざウルフウッドのかっけえ場面の後に、
さらに上回るかっこよさで登場するヴァッシュには何度見ても鳥肌が立つ…
「キタ――(ﾟ∀ﾟ)――!!真打ち登場！」って叫びたいくらいｗ

ひとつ難を上げるなら
工場襲撃の場面で、ウルフウッドがパニッシャー持って飛び降りたときの
「ストッ」って感じの軽い足音かなｗ
あんなごついパニッシャーを軽々と扱う身のこなしってことかもしれないけど
雨あられと降り注ぐ銃弾を避ける盾にもなるようなでけぇ得物ですよ、
もっと重量感ある描写欲しかったかなーっと。
その点、ガスバックの武器は文句なしにかっけええ。
あの腕のギミック搭載した可動フィギュアが欲しいくらいｗ
ただ、アメリアの手袋に関しては…どうなんだろ。ちょっとご都合すぎたかなー…。
しかし、そんな些細なことはどうでもいいくらい満足度高い映画でしたけどね！
黒猫様が何回出てくるのかってのを、最初は数えてるんですけど
もう後半は映画にのめりこみすぎて数えるの忘れちゃってるのｗ

メリミリコンビも相変わらずキュートだったし。
メリルの寝言の声が色っぽすぎてドキドキして困った…ｗ
アメリア＝真綾さんも強気でカッコイイ女と、
ヴァッシュ相手に気持ちがほぐれたときの可愛らしさとが出てて良かった。
しかし誰よりも最後の「…うん。」という、このヴァッシュのたった一言に
かっこよさもかわいさも優しさも、いろんな要素をぎゅっと詰め込める
小野坂さんが素晴らしすぎて…！
あの「…うん。」で「あぁ、よかったなあー！」って思えたし。
ああ、速水さんがかっこよろしいのはいつものことなのでｗ
感情を抑えて淡々と喋るのは、
ヴァッシュに感情移入しすぎちゃいけない理由があるから。
それなのに抑えきれず冷蔵庫をぶっ壊しちゃうウルフウッド…
そして仇討ちかのように丸グラスをかけちゃうウルフウッド。
…凄絶に似合わない！ｗｗ
丸眼鏡の時点で普通はうさんくさいアジア系になるのに
それを着こなしてるヴァッシュすげーと改めて思いました。
だからウルフウッドは悪くない、悪くないよｗ

太陽が二つある砂の惑星での日差しの強さ、
逆光で見えにくくなってる室内との対比、
今にも降ってきそうな夜の星々のまたたき、
ひとりひとり個性のある通りすがりの雑魚キャラたち…
何度見ても新しい発見が出来そうな、よく作りこまれた映画でした。

ヘルシングみたいに原作準拠でOVA作ってくれないかなぁー…。
原作が完結してから改めて方向定めて作ったら
また違うアニメが出来ると思うんだよねー見たいなー。

パンフレット読んでたら奈須きのこさんの文章載ってて
えっなんでこんなところに？って、びっくりしたｗ